リハーサル & 被災箏コンサート

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昨日は、5月に呼んでいただいているコンサートのリハーサルでした。
今回は指揮者の方とピアノ、そして合唱の皆さんとのリハーサル。

合唱の皆さんとは初顔合わせでした。真摯に取り組んでいらして、雰囲気も歌声も そして笑顔も素敵です♪
「皆さん、箏の方ばかり見ないで、お客様の方を見て歌って下さいね。」とユーモアたっぷりに指導される場面も(^^)

あとは前日の夜にホールで位置決めやピアノとの合わせ、当日の朝は皆さんとのバランスで音響関係をチェックし、本番です☆


そして一昨日は、仙台から帰ってまいりました。
そちらに伺ったのは、一昨々日 名取市の洞口家住宅(重要文化財)で行われた「閖上中学校から救った被災箏ライブ」に出演するためです。

箏衛門のまきちゃんが、ご主人様とご主人の会社の皆様、そして地元の皆様と一緒に頑張っていることを知り、急なことでしたが、ほんの少しでも協力できれば、、被災された方お一人でもお二人でもひと時でも笑顔になっていただければ、、という気持ちで演奏してまいりました。(来られなかった箏衛門メンバーの思いも込めて。。)

第一部は、被災箏5面だけでのコンサート。
閖上中学校の音楽の授業で使われていた箏だそうで、泥が少しとれずに残っていましたが皆様のご尽力により5面全ての箏を奏でることができました。
お客様は、歌を口ずさんで下さったり、体を揺すって聴いていただいたりして、、心から感謝いたします。

第二部は、和光小学校の児童たちによる子供神楽の演舞。
和光小学校の子供達はのびのびと好奇心に溢れ素直で可愛らしく音楽的素養があるように感じました。将来が楽しみですね(^-^)

コンサート後、お客様が箏に興味を持たれ色々質問して下さり、あぁ楽しんでいただけたのかな、、と少しホッと致しました(*^-^*)
また閖上中学校の校長先生も駆け寄っていらしてお声掛け下さいました。

帰りに、まきちゃんが閖上中学校と閖上地区を車で案内してくれました。
閖上中学校でまず慰霊碑に手を合わせました。
時計は14時46分のまま止まっていて、校舎の中に入ると、泥と海水と藁のようなものや色々入り交じったにおいがしました。
泥にまみれた本や子供達が描いた絵やポスターなどが風に靡いていました。立派な造りであっただろう音楽室の楽器庫に寂しそうに箏が5面あったそうです。
名取は瓦礫の撤去等が早い方とのことでしたが、まだ道に船が横たわっていたり、ガードレールや柵などがなぎ倒されていたり、家が沢山有ったであろう場所に基礎だけが残っていました。その向こうに海が白波を立てていました。
流されずに残った家も空き家になっているそうで、割れた窓ガラスから吹き込む風でボロボロになったカーテンが揺れて、ぬいぐるみのようなものも悲しげにぽつんと見えました。

微力ですが、小さくても自分に出来ることを続けていこう、と改めて考えることが出来ました。
またこのことを身の回りに伝え話すことが、風化させないことに少しでもつながれば、、と思いました。

写真は、演奏後にいただいた花束です。お子さんから、はにかんだ笑顔でお菓子もいただきました。とても可愛らしい(^-^)
大変な中、皆様、本当にありがとうございました。